皆さんは「ビターアーモンド」って聞いたことはありますか? アロマテラピーでとてもメジャーな「スイートアーモンドオイル」は聞き慣れているかと思います。
今回はあまり知られていない(?)「ビターアーモンド」の世界を見てみましょう!
私はアロマテラピーを学びながら日常に取り入れているのですが、アロマテラピーの世界は奥が深く、未知のものも植物の数だけあるといつも感じさせられています。きっとあなたも驚かれる内容ですよ!
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ビターアーモンドとスイートアーモンドオイル その違いとは!?
スイートアーモンドオイルはトリートメントをする際に精油を希釈、肌への浸透をよくするためのキャリアオイルとして使用したり、石鹸を作ったりと活用方法は様々ですよね! (※ アーモンドアレルギーの方は注意が必要です!)
でもビターアーモンドとの違いは何!? という部分からお話します!!
・ビターアーモンドは、スイートアーモンドオイルとは異なる木から得られる精油。
→スイートアーモンドオイル:Prunus amygdalus (Prunus dulcis)
ビターアーモンド:Prunus amara(Prunus dulcis)
同じアーモンドではありますが実は違う木からとは驚きましたね! お花の色も少しだけ違うんですよ!
・スイートアーモンドの木からは食用のアーモンドが採取される。
→ビターアーモンドの木からもアーモンドは採取されますが、形状が異なります!
・ビターアーモンドには毒性のある青酸が含まれる。
→ビターアーモンドにはアミグダリンが多く含まれていて、分解されていくと青酸が…(これは後でお話しています)
・ビターアーモンドはアロマテラピーでほとんど用いられない。
→食品香料としてがメインです!
ビターアーモンドは何に使われているの??
先にもお話しましたが、スイートアーモンドオイルはキャリアオイルとしてアロマテラピーではとってもメジャーな存在です。
ホホバオイルよりも使いやすく、価格も手に入れやすいので私はよく使っています!! もちろん、ビタミンAなどが豊富で肌を柔らかくしてくれる働きも好きなポイント。
対して、ビターアーモンドは精油ではありますが、普段私たちが好んで使用しているラベンダーなどの精油とは少しだけ使い方が違ってくる精油です。
ほとんどがアロマテラピーではなく食品の香り付けなどに利用されているんですよ! と言うのも、ビターアーモンドにはベンズアルデヒドという成分が多く含まれており、香料として用いられているんです。
イタリアでは、上の写真のようなアマレッティなどに。アマレッティはアーモンドパウダーなども使われていてとっても美味しいですよね! アーモンドの何とも言えない美味しい香りがする焼き菓子…大好物です!!
後でお話しますがビターアーモンドにはある成分が含まれているため、国によってはビターアーモンドの種子(ビターアーモンドの木から得られるアーモンド)の販売を禁止しています。
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ビターアーモンドが含んでいる成分。少しだけ衝撃的です…!?
ビターアーモンドは苦みが強く、「アミグダリン」という物質を多く含んでいます。このアミグダリンが分解されていく過程で有毒な「青酸」が発生します。
青酸はあのドラマとかでよく出てくる「青酸カリ」とは異なります!! …が、この青酸は多量に摂取すると死に至ることもあるので注意が必要です!!!
現在のところ未だ、ビターアーモンドがどのようにして痙攣などに働くのは解明されてはいませんが、薬としても使用されていたようです!
…何と言うんでしょう? 「いいものをちょっとだけ精神」なのでしょうか…これを聞くと試されてきた方は賢者のように思いますね!
ビターアーモンドについてのまとめ
・ビターアーモンドはスイートアーモンドオイルとは異なる木から得られる
・ビターアーモンドは食品の香料として用いられている
・ビターアーモンドに含まれている成分が分解されていくと青酸が発生する
「ビターアーモンド」という美味しそうな名前からは想像もできない衝撃的な内容(?)もお話しましたが、精油としてはあまり見かけないものだと思いますが、アーモンドの香りは好きな方が多いと思います!!
色々な精油に出会うことはある種の冒険のようですね!! 次はどんな冒険に出かけましょうか?
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