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アロマテラピー界ではちょっとだけざわざわしていた一つの事件があります(事件ってね…)。それは何かと申し上げますと…というのはこの後のお楽しみに取っておくことにしましょう!

アナタはローズウッドという精油をご存知でしょうか。今回は落ち着いた香りが素敵なローズウッドのお話ですよ。最後までどうぞお付き合いくださいね。

絶滅危惧種認定されて代用品もある? 植物・精油としてのローズウッド

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ローズウッドの存在をまだ知らないという方、ここで質問です。ローズウッドはどのような植物、精油だと思いますか? ここではローズウッドがどのような子なのかをご紹介します!


植物・精油としてのローズウッド

・学名:Aniba rosaeodora

・科名:クスノキ科

・原産地:ブラジル

・抽出部位:木部

・抽出方法:水蒸気蒸留法

ローズウッドは南米…ブラジルなどの熱帯雨林で見られる常緑樹です。精油はこの樹木の中心部分である心材より水蒸気蒸留法で抽出され、心材は工芸品などにも利用されます。

1920年代にローズウッドはギアナで大量に生産されていましたが、その後大量の伐採によりギアナでは採油されなくなりブラジルで生産されることになりました。

しかしここでも大量伐採の影響でローズウッドの数は減少し、現在では「絶滅危惧種」としてワシントン条約の規制植物となり、ローズウッドの精油が入手しにくい状況になりました。

今日では代用としてホーリーフなどの精油を目にするようになりましたね。

万能だから持っていると安心できる、ローズウッドの効能や芳香成分

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絶滅危惧種と言われても、やはり使ってみたくなるものですよね。ローズウッドは個人的にもとても好きな精油で様々な場面で使っています。

というのもローズウッドの効能が万能だからなんですけどね。それではどのような効能があるのか見ていきましょう。

ローズウッドの芳香成分と働き

・リナロール(約80〜90%):鎮静作用、抗不安作用、神経強壮作用、疲労回復作用etc…

・α-テルピネオール:神経強壮作用、誘眠作用、抗炎症作用

・trans-リナロールオキサイド:抗ウイルス作用、免疫刺激作用

・リモネン:肝臓強壮作用、腎臓刺激作用、蠕動運動促進作用

…と主な芳香成分とその働きを連ねましたが、ローズウッドは風邪やインフルエンザ、気管支炎をはじめ胃腸の不調や皮膚のトラブルにも活躍してくれます。

また、落ち込んで鬱っぽくなった時や◯◯しなきゃいけない! とか強迫観念に襲われた時などには心身ともにリラックスさせてくれます。

非常に万能な働きを持ち私たちを助けてくれるので、持っていると安心できる精油の一つと言えるかもしれません。

忙しい時にホッと一息しませんか? ローズウッドのオススメのレシピ

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今、アロマテラピーを学び始めた頃に手に取っていたものがローズウッドだったなあと思い出しました。その当時、何にローズウッドを使っていたかご紹介したいと思います。

ローズウッドを用いた化粧水(1%濃度)

・精油(ローズウッド+フランキンセンス+ローズ):計12滴

・キャリアオイル(ローズヒップ):7ml

・ハーブウォーター(ローズがオススメ):10ml

・グリセリン:10ml

・精製水:30ml

・バスオイル:3ml

この化粧水にはキャリアオイルやグリセリンが入っているのでとてもしっとりする化粧水となっています。一本でも満足できるものかなあと私は気に入っています。

もちろん、キャリアオイルを入れずにハーブウォーターと精油でシンプルに作るのも良いでしょう。

ローズやフランキンセンスも一緒に混ぜているから慌ただしい日々の中のスキンケアでホッと一息つくのにもってこいなので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ローズウッドについてのまとめ

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*ローズウッドは現在では「絶滅危惧種」としてワシントン条約の規制植物となり、ホーリーフなど代用品も目にするようになりました。

*ローズウッドは風邪やインフルエンザをはじめ様々な不調に活躍してくれるので、持っていると安心できる精油の一つです。

*ローズウッドを用いた化粧水のレシピをご紹介。慌ただしい日々の中のスキンケアでホッと一息しませんか?

ローズウッドは落ち着いた香りの中にお花のような香りも感じられる精油です。心身のバランスを崩してしまいそうな時にはとても頑張って支えてくれるような優しさを持っています。

春は嬉しい季節でもありますがバランスを崩しがちな季節でもあります。忙しい時こそ、精油と一緒にゆったりしませんか?